白山中居神社 創業祭を終えて - 2009/07/23

去る7月19日、石徹白の創業祭が白山中居神社でとりおこなわれました。

神前で「浦安の舞い」斉行されるのですが、毎年石徹白の少女が舞姫となります。

白山中居神社のある石徹白は、白山信仰の南口に位置し、古より白山信仰の登拝者の宿場町として栄えた、自然と伝統と文化の地です。

私達家族は5年半前、愛知県からここ石徹白に移住して参りました。縁故は一切なく、全くのよそ者です。親も子も村に馴染む為に、結構努力したことは偽らざる事実です。しかし、ここ石徹白の人は、いったん認めてくれると、とことん心から付き合ってくれる温かみをもっています。その現われが、この「浦安の舞い」です。

私の娘(石徹白小6年生)は去年、今年と「浦安の舞い」を、3年前には春の例大祭で「五段神楽」を舞わせて頂きました。これらの行事は大変歴史のある非常に重みのあるもの。それを石徹白に縁故の全くない我が娘に声をかけて頂き、参加させて頂ける。光栄の極みであり、石徹白の人々の温かさを痛感するものであります。

無心で舞っている娘の姿を見て、成長したなと感じるとともに、ここ石徹白に移り住んできたことが、子供にとって、我々家族にとって、幸せであったと再認識させられました。

私の気まぐれで始まったこの田舎暮らし。そんな私について来てくれた家族そして温かく受け入れてくれた石徹白の人々に感謝の思いで一杯です。それも、この地におわす神様のお力添えがあってのことと思えてなりません。

石徹白下在所 田中哲弥